ふたりのエース
4,勇村鈴
日も暮れ始めた頃、ブルペンに入ると快音が響く。
「兄さん、話って?」
「お!来たな。」
グローブでこっちにこいと手招きする。
「投げろ。」
「へ?」
「早くしろよ。」
「どうかしたの?僕なら大丈夫だよ?」
精一杯の笑顔を作り必死にごまかす。
けど兄さんは騙されてはくれなかった。
「兄さん、話って?」
「お!来たな。」
グローブでこっちにこいと手招きする。
「投げろ。」
「へ?」
「早くしろよ。」
「どうかしたの?僕なら大丈夫だよ?」
精一杯の笑顔を作り必死にごまかす。
けど兄さんは騙されてはくれなかった。