風の歌
「とりあえず、海里ちゃんは今から正式に「アリアドネ」のメンバーになったから、正服に着替えてもらおうか」
…アリアドネ?どっかで聞いたことあるような……。確かあれは、授業中だったかなぁ…?
「!!」
空を見た。
「「アリアドネ」って名前、ARMSを作った6人の創造神のうちの1人ですよね?」
「正解!よく知ってるね。」
「最近、習ったんです…」
だから今まで知らなかったんだよね…
じ―と海里を見つめる空。
「…!……なんですか?」
「海里ちゃんの着てる服って、制服だよね?」
「はぁ…。そうですけど?」
「やっぱり、制服っていつ見ても良いよねぇ〜」
「‥はい?」
いきなり何?
「また始まったよ…」
あきれ顔で空を見る陽と月と星。
「制服ぅ‥‥それはぁ〜僕の憧れぇ〜♪」
歌い出す。
何?空さんって真面目そうなのに実は変な人!?
「海里、空はいつもあんな感じだからいちいち気にしなくて良いからね」
日和が言う。
「そ、そうなの?」
「天才と変人は紙一重…」
ボソリと呟く陽。
「空さんって変人何ですか!?」
驚く。
「違うわよ。普段はあんな感じだけどね、いざとなったらものスゴク頼りになるの」
普段ああなら変人なんじゃ…?
何か不安に思う海里。
「月、海里ちゃんに正服着せてあげてね。サイズみないといけないから」
歌うのをやめ、月を見た。
「わかったわ。さぁ行くわよ海里ぃ!!」
ガシッと海里の制服を掴む。
「あ、はい!」
2人はいったんミーティングルームから出て行った。