風の歌

『覇浄闘源!』


パァァ…と周囲の空気が炎のように紅く輝きだす。


『灼熱の業火に灰燼と化せ!…フランデルベス!!』

ゴォォォ…と炎が空中に出現する。

その中から、紅い魔物のような鬼神が現れた。


『フレアストーム!!!』


海里達の頭上で、炎が飛び交う。


スゴイ!!これが四季さんのARMS!?私達のとは全然違う…なんて強大な力なんだろう……


圧倒される。


…すると、


「熱っ‥!!」


少しだけ火の粉が飛んで海里の手に当たった。


「!」


海里を見る星。


「‥ボケッとしてるから当たるんだよ馬鹿…。俺のコートの下に隠れてろ!」

「きゃっ!」


ぐいっと引っ張られコートをかぶせられた。


「ちょ…これじゃあんたが火の粉にあたっちゃうじゃない!」

「うっせーな!いいんだよ別に」


海里をかばうように上に覆いかぶさる。


…何なのよこいつ。優しいんだか優しくないんだかよく分かんない!!
‥でも……何かこいつって…


少しドキドキしてしまう。



3分もかからない内にその場にいた兵士を全て倒した。

「皆、もう顔あげていいわよ!」



ゆっくりと立ち上がる陽達。


「ありがとな四季。やっぱ四季のシスリはスゴイ」

「…ふふ。おだてても何も出ないわよ?」


笑う四季。


「おだてじゃないです!!本当に凄かったです!!最強でした!!!」


興奮している海里。何か最後の言葉は変である。


「…最強?シスリが?」

「はい!!」


シスリって‥ARMSの名前のことかな?




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