風の歌

『輪廻一閃!!』

『武龍活殺!!』

『瞬迅爪虎!!』



それぞれのARMSが淡く輝きだす｡


『衝閃破!!!』

『蹴蓮華!!!』

『牙連撃!!!』


連携して共鳴技を繰り出す｡


攻撃され､爆風と共に敵は吹っ飛ぶ｡


…が､仮面の男はビクともせず立っていた｡


「ちっ…平気らしいなあのおっさん…」


舌打ちをする星｡


「ふっふっふ…ぬるいな｡そんなものじゃあ私は倒せん」


ARMSを構える仮面の男｡


ちょっと待って？
私､あのARMSと会話できるかも!


じっとARMSを見る｡


『どうか答えて…!あなたの共鳴者は本当にその人なの！？』

「！？」


海里を見る男｡


陽達も海里を見る｡

「何だ貴様は？誰に言っている？」

『お願い答えて!!ﾒﾙﾌｪﾝｻｰとｳﾞｧﾝﾅｰは､あなたの共鳴者はその人じゃないって言ってるの!!』


するとその瞬間、


『…すけ……て…………助けて…』

「!!」


微かにARMSの声が聞こえた｡


「私は共鳴者だ!!」


ドンッ!!とARMSを海里に切り付けてくる男｡


それを陽がｳｪﾙｳﾞｨﾝで受け止める｡


「星!月!海里ちゃんを守れ!!」


バッと海里の前に立つ２人｡


四季は詠唱を始めた｡


「今､ARMSが｢助けて｣って言いました!その人は共鳴者じゃありません!!」


ﾒﾙﾌｪﾝｻｰとｳﾞｧﾝﾅｰを仮面の男に向ける｡


「共鳴者だと言っとろうがぁ!!!」


ブゥンと音がし､ARMSが青く輝きだした｡


「らぁっ!!!」


ARMSを陽に向かって斬り付けた!


「陽!!!」


叫ぶ月｡


防御が弾かれ､斬り付けられた陽は､壁まで吹っ飛んだ｡


ｳｪﾙｳﾞｨﾝが床に突き刺さる｡


「防御破壊かよ…!」


男を睨みながら呟く星｡