風の歌
「…あの、聞いた話では風の国のARMSと共鳴者は4人です。私を合わせて5人います。」
「本当?」
ガバッ!と起き上がる空。
「はい。最近国の軍隊に入隊した者と、私の幼なじみが3人ほど」
「4人か…結構いるな」
「それで…あの、先程父上に連絡をしてみたのですが………」
「?」
「是非ともあなた方アリアドネと、同盟を組みたい…と言っていました」
驚く空。
「国王直々に?!…それは凄いね。でも、僕らとは目的が………」
「四季さんにも言いましたが、我が国は戦争を再び再開しようと考える者はもういません。民の平和を願う父上が、再戦をしようと目論む者を全員排除しました。ですので問題ありません。国の目的は、あなた方と同じ方向を向いています」
真剣な眼差しで空を見ながら言い切る風歌。
その凛とした姿は気品があり、彼女が王族であることを再確認させられた。