風の歌

「あのさ…」

「?」


全員が陽を見た。


「《喧嘩する程仲が良い》って言うだろ?海里ちゃんと星、そんな関係になれるようにしてしてくれないかな?」

「なっ、何で!?」

「何でって…その方が安心して見てられるから…?」

「疑問系?…あいつと打ち解ける事なんて無いに等しいですよ絶対!」

「それは俺も思う…」


海里と陸の意見に深く頷く風歌。


「そうか?星、性格は普通だぞ。頑固だけど」

「ようは慣れよ!」

「慣れですか…」


苦笑いする3人。


「とにかく、頼むね3人共!出発は明日の9:00だよ」

「はい!」

「あ、一応リーダーは星だからね」

「…はい」

「テンション下がっちゃった?…まぁ何とかなるよ。……てことで解散!」



言い終わると同時に空はダッシュでミーティングルームから出て行った。





「…どうしたのかしら?」

「さぁ?」


驚きながら話す月と陽。



「…頑張ろうね!陸!風歌!」

「ああ!」
「うん!」



海里達もミーティングルームから出て行った。




< 92 / 100 >

この作品をシェア

pagetop