風の歌

=風の国=

「星、皆を頼むね」

「…あぁ」

「海里ちゃん、陸君、頑張って来てね」

「「はい」」

「風歌ちゃんは、国王によろしく」

「はい」

「じゃあ…気をつけて行ってらっしゃい!」




次の日、海里が最初ARMS研究所に来たときに乗った黒いヘリに乗り込み、4人は風の国に向けて出発した。













「星と海里ちゃん、大丈夫かなぁ…」

「なんとかなるわよ」

「うーん…」



2人の喧嘩を間近で見た陽は余程心配らしく、ヘリが見えなくなるまでずっと眺めていた。



「いつまでそうしてるの?私達にも仕事あるんだから、とっとと始めるわよ」

「…あぁ、そうだな」

「陽ってば心配性なのね」

「それが陽の良いところだよ、月」

「………」



月と空にからかわれ、陽は苦笑いしながら研究所に向かって歩き出した。



「大丈夫よ、あの2人だってそんな簡単に喧嘩しないんじゃない?一応注意しといたんだし」

「…そうだな」








実際のヘリの中は、果たしてどうなっているのだろうか…



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