切ない春も、君となら。
こんなに好きになっちゃったのに。一方的に別れ話されても、苦しいだけで納得なんか出来ないよ。
彼のことを考えていたら、布団の中で涙が溢れる。
私はやっぱり弱い人間だ。
莉菜は怖いけど、言うことさえ聞いていれば大きな被害はないはずだ。
私を支えてくれる総介君は、もう側にはいてくれない。それどころか、もしかしたらもう会えないかもしれない。
莉菜に立ち向かっていくことなんて、私一人じゃ絶対に無理だ。
それなら、我慢して彼女に従った方がいいと思う。
それに……もう総介君と会えないかもしれないなら、誰と手を繋いだって、キスをしたって、その先のことをしたって……同じなんじゃないの。
莉菜の機嫌を取ることが、自分にとっての最優先事項に思えた。
『彼が欲しいのは〝金髪の派手な子〟みたいだからさ。今度の日曜日までに、髪を綺麗に染め直してきて?』
そう言われたんだっけ。待ち合わせ時間は午後六時だし、今からなら美容院予約取れるかな……。
「もしもし……」
私は美容院に予約の電話を入れた。
彼のことを考えていたら、布団の中で涙が溢れる。
私はやっぱり弱い人間だ。
莉菜は怖いけど、言うことさえ聞いていれば大きな被害はないはずだ。
私を支えてくれる総介君は、もう側にはいてくれない。それどころか、もしかしたらもう会えないかもしれない。
莉菜に立ち向かっていくことなんて、私一人じゃ絶対に無理だ。
それなら、我慢して彼女に従った方がいいと思う。
それに……もう総介君と会えないかもしれないなら、誰と手を繋いだって、キスをしたって、その先のことをしたって……同じなんじゃないの。
莉菜の機嫌を取ることが、自分にとっての最優先事項に思えた。
『彼が欲しいのは〝金髪の派手な子〟みたいだからさ。今度の日曜日までに、髪を綺麗に染め直してきて?』
そう言われたんだっけ。待ち合わせ時間は午後六時だし、今からなら美容院予約取れるかな……。
「もしもし……」
私は美容院に予約の電話を入れた。