ラブソング -詩-
CD
ウトウトしていると車の中に流れ始めた最近、私が聞きまくっているラブソング。
「あ、この曲好き」
「言うと思ったから入れといたよ。もう以心伝心だな」
「ふふっ、マサ君の車の中は私の趣味でいっぱいになったね」
「まぁ、誰に見せるわけでもないしな」
車の色も私が決めて、かかる曲も、車の内装も私好みにした。
オレンジと黄色が大好きな私。
内装が明るすぎて、最初の頃はマサ君も嫌がっていた。
「にしてもこの曲、本当に良い曲だよ」
「そうか?」
「そうだよ。お互いを大切に想い合うラブソングでしょ?」
私が口ずさむと、マサ君は軽く笑った。
それでも私は、気にせずに口ずさむ。
「だいぶ気に入ってるな」
「うん。待ちうたにもしちゃったよ」
「ははっ、そうなの?」
「うん」
私が満足そうに笑うと、マサ君も同じように満足そうに笑う。