ラブソング -詩-

「言い訳なんかじゃないよ。事実だもん」

「全部ユウタ君のせいで、あんたは一個も悪くないって風に聞こえてならない」

「それは…」


言葉につまる。

こんな性格が嫌い。
気が付いたら良い子ちゃんぶってて、言い訳はたくさんあって逃げて…。

ちゃんと自分を出せるのは由里とユウタの前だけ。


「まぁ、ユウタ君も悪いと思うけど。あんたは物分かりの良い子を演じすぎ」

「違うって。負担になりたくない。だから、ユウタに何かを要求しない」

「…物分かり良いんじゃなくて、バカなの？」

「はぁ？」

「あんた良い歳して嫌われたら…とか思ってんの？キモいわ！！」


由里さん、ヒドすぎませんか？
私の心はさっきからボロボロですよ。


「…ユウタはユウタなりに私を愛してくれてるの！！」

「って、勝手に思ってるだけでしょ？」


由里の言葉が痛いけど気にしない。
だって、ユウタが不器用なのは私が一番分かってるし…。

っていう、彼女の余裕？

っていう妄想が痛い。