ラブソング -詩-
「顔、真っ赤」


マサ君が笑う。


「だって普通に嬉しいし」

「なぁ、咲子?」

「ん?」

「これが俺にとったら最高のラブソングだからな。それをお前にあげるって言ってんだよ」

「うん?」


いきなりホッペを摘まれる。


「にゃに!?」

「結婚、しようか」

「え…」


マサ君は私のホッペから手を離す。
そして、フワリと笑った。


「そろそろ結婚しても良いと思うし。だって高校の頃から付き合ってんだから」

「うん」

「…返事は?」


いきなり不安そうな顔をするマサ君がおかしくて、おかしくて。


「ははっ」

「なんで笑うの?」

「うぅん。ただね、一つだけ言って良い?」


「何?」


まだまだ不安そうなマサ君。
私は笑いながら言った。


「私、良いお嫁さんになると思うよ」

「…自分で言うなよ」



マサ君も私と同じように笑う。


来年の今頃、きっと私たちは夫婦だね。





葉山咲子も中々気に入ってたけど、木村咲子も中々良いんじゃない?




私は、君のラブソングが大好きだよ。







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