ラブソング -詩-
「危ねぇな。大丈夫か?」

「うん、ありがとう」


私は、結構サバサバした性格に反比例してめちゃくちゃドジだ。

誰もが付き合いきれないという中、アキラだけは私の身に降り懸かるあらゆる危険からこんな風に助けてくれる。

キツめの毒舌も、アキラなりの愛の証だ。

と、思っている。


「千衣、お前面倒くせぇよ」

「え?」

「ちゃんとしろよ、ちゃんと」

「だって…」

「あぁ、もう…。お前ムカつく」

「ごめん」


サバサバした性格だけど、やっぱり落ち込みますよ。


「ほら、またっ」


目の前にあるポールにぶつかりそうになって、またアキラが私の腕を思いきり掴んだ。


「ごめん…」

「なんで落ち込んでんの」

「だって」

「千衣の悪い癖。「ありがとう」って言わずに「ごめん」しか言わないし?助けてやった後、なんかへこむし」


それはアキラが悪いんじゃん。
いつもいつも呆れたようなため息ばかりで、だけどアキラなりの優しさも含まれているから離れられない。
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