大好きな君と




あー、のぼせそう




「上がったー、香音入ってこい」



…は?

勉強してたの?

けど、寝てる



「香音、起きろ」


「…ん…んん」



香音の寝顔が見えた時、胸がドキンとしたのが分かった


嘘だろ

なにこの感情…

香音は友達のはずだろ


早く起きろ


「香音、起きろ!じゃなきゃどうなっても知らねーよ?」



「……ふぁ!!!!びっくりした!」



「早く風呂入ってこい」


「あ、うん、でもね、ここの問題分かんなくて…」


お前、頭いいはずだろ笑

まさか勝ってる?俺。


「やっておくから、時間も遅いんだし入ってこい」


見たら簡単な問題だし


きっと、香音がとことん苦手なところってのはここなんだろうな

深く考えすぎってやつ



「うん…ありがとう!」


…ドキッ


は?なにこれ

香音が……好き?

…んなわけねーよ!

こんなこと考えんのやめよう



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