またこの場所で…



友達なはずなのに。



どうして友達と言うことがこんなにも言いづらいんだろう。



どうしてこんなに胸がきゅっと苦しくなるんだろう。



自分で自分が分からない。



この苦しさを堪えてベッドに座ると、二花も私に続いて隣に座った。



「…二花は三笠くんに好きって伝えたの?」

「ううん、まだだけど?」

「好きな人ができたらすぐに三笠くんに好きだって言わないの?」

「ほんとはね、すぐにでも言いたいよ?
でももしフラれたらどうしようって思うとなかなか言えなくて。
たぶん、自分は傷つきたくないんだと思う。
だから私は確実にいける!って時まで待ってるんだ」



二花が幼いながらもそこまで考えてるなんて思わなかった。


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