またこの場所で…



「…え、花火大会?」

「そ!今年もあるでしょ?それ行こうよ!」

「うん!行きたいっ!」



去年も美織と行った花火大会。



それは今年も行われるからこれを口実に美織と楓月くんの距離を近づけようという作戦。



「一葉ちゃんと今年も花火大会行けるの楽しみだなぁ!」

「それで今年はさ、楓月くん達も誘おうよ!」

「え、裕くんと妃波くん、も……?」



私が言った瞬間に今まで楽しみだと笑っていた美織の顔が強ばった。



あまり乗り気じゃなさそうだけど、ここは心を鬼にして押していかないと……!



「この前テスト勉強見てもらったしさ!お礼も兼ねて、ね?
それで美織、楓月くんを誘ってほしいんだけど…」

「わ、私が!?」


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