またこの場所で…



花火大会で近づけるだけじゃなくて、美織が楓月くんと話す機会も増やしたくて誘うところから近づける作戦も考えた。



楓月くんを誘えばきっと楓月くんから妃波くんに誘いの話が行くと思うし。



これで完璧と思った瞬間、美織からとんでもないことを言われた。



「じゃあ、一葉ちゃんは妃波くんを誘ってね!?」

「え!?私が!?」

「うん!一葉ちゃんが妃波くんを誘わないと私も裕くんのこと誘わないからっ!」



まさかのどんでん返し。



私が妃波くんを誘わないとせっかく考えた作戦が失敗で終わってしまう。



妃波くんと話すなんて……!



でも私が誘わないと今年も二人で花火大会にいくことになっちゃうし……



「わ、分かったよ!」



ほぼ投げやりで返事をしてしまった。


< 113 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop