またこの場所で…



翌日。



「…はぁ、…疲れたなー……」



昨日はあれから質問攻めにあった。



どこで出会ったのだのどこまでいったのだの、質問はどれも付き合ってる呈での質問ばかりだった。



付き合ってないって何度も言ったのに。



というか出会ってまだ数日しか経ってないし。



否定すればするほど怪しいとか言われるとこれ以上否定できなかった。



そんなことよりも!私は楓月くんに大会観に来てって誘わないと!



でも特進クラスと普通科じゃ、なかなか会えないんだよね。



実際に美織と楓月くんが今まで再会しなかったのがいい例。



授業時間も違うから、登校時間がずれてたりするんだよね。



休み時間に一人で特進クラス行ってみようかな。



そう考えながら前を向くと昨日も見たミルクティー色の髪と背中が視界に入った。



あれって…もしかして……っ!



私の足は自然と走り出した。


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