☆秘密の総長様☆
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俺は、総長室に一人籠り、床ばかり見つめる。


「想ーーお前、美羽ちゃんに何した?」


「美羽ちゃん、泣いてたよ」



泣いてたよーーー



泣かしたのは俺。


「美羽ちゃん、傷つけるなよ。」


明人、いつもチャラいけど周りを、ちゃんと見てる。


そして、真ほど叱ることもない。


「分かってる」

 分かってるんだ。


ただ、苦しさをぶつけてしまう俺がいる。



美羽は悪くないのに。



「お前の気持ちが知りたい。


お前は美羽ちゃんの体が欲しいのか?

心が欲しいのか?ちゃんと考えな。


そんなヤキモチじゃ真に取られるぞっ」



心だよ。


体なんて二の次で、アイツの心が欲しかった。


俺以外に、揺れ動かされないで。


俺以外に、照れた顔見せないで。


美羽に会いたいーーーーー


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