十二月の初恋戦争
タイトル未編集
玄関を開けると冬の匂いがした。
クリアな世界の匂いだ。
僕はツンと刺すような冷気を頬に感じながら、朝の町を歩き始める。
朝といっても、時刻はすでに10時を過ぎていて、見方によっては昼ともいえた。
普通なら二限を受けている頃だな、と僕は他人事のように思った。
でも、高校へは行かないと決めていた。
僕はいわゆる不登校というやつだった。
不登校といっても別に、誰かにいじめられているとか、嫌いな人間がいるとか、そういうわけじゃなかった。
ただ、学校へ行く意味がわからなかった、という、それだけの話だ。
子どもの戯言といわれても、いい返す言葉もない。
いい返すつもりもないけれど。
クリアな世界の匂いだ。
僕はツンと刺すような冷気を頬に感じながら、朝の町を歩き始める。
朝といっても、時刻はすでに10時を過ぎていて、見方によっては昼ともいえた。
普通なら二限を受けている頃だな、と僕は他人事のように思った。
でも、高校へは行かないと決めていた。
僕はいわゆる不登校というやつだった。
不登校といっても別に、誰かにいじめられているとか、嫌いな人間がいるとか、そういうわけじゃなかった。
ただ、学校へ行く意味がわからなかった、という、それだけの話だ。
子どもの戯言といわれても、いい返す言葉もない。
いい返すつもりもないけれど。
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