北欧の死神～死刑執行人～

「ちょっと前までここに優がいましたよね？



さっき、こいつが優の姉貴だって言ってウチのとこに来たんです

なんでも、あの日起こった大量殺人事件を知りたいって



俺も、優が怪我したことについて知りたいので教えてください！」



頭を下げる





横から、女も言う


「そうだ、私が優の姉だ

私はあの事件の真相が知りたい

それから、優自身のことも…なんでも、犯人が間違って捕まっているとか」



そう女が言うと、ヤスさんの目が驚いたように見開かれる




「真犯人を知りたい


お前もあの場所にいたなら教えろ！………いや、教えて…ください」



女は俺の言葉と行動を真似たように頭を下げる

こいつ、敬語なんて使えたんだな



プライドの塊だと思ってたのに…

それだけ、優のことが心配なんだろう