北欧の死神~死刑執行人~
その時から父は変わってしまった

私も今の自分へと歩き出すことになった



父は優も私と同じ道を歩ませようとした


当時私は7歳、優は2歳だった
2歳なら全て忘れて暮らすことができる



お願いだから汚い私たちとは縁を切って
優は幸せになってほしい



「パパ!おねがい!ユウはたすけて
ユウの分までがんばるから…だから…おねがい」


父は渋々、田舎の孤児院にユウを置いていくことを許した


「その変わり、お前は監獄で寝泊まりするんだ
明日から私と同じ仕事場に来い、教えてやる」





そこから無機質な毎日が始まった

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