北欧の死神~死刑執行人~
たぶん買われたのであろう証人がたくさん出てきて
嘘を並べ立てる

全て僕のせいになる



警察も買収されていたようだ
画像を加工し、僕の殺人の証拠として出してきた





異論を述べようとしても…

「今は検事による弁論の時間です
静粛に」
淡々とした声で告げられた






いつまでたっても被告人への答弁の時間はやってこなかった




おかしいな…
僕が本で学んだ「裁判」というものは
もっと平等だった




まあ、お婆さんは自己責任と言っていた

なら
しょうがない
運命を受け入れよう…





そんなことを監獄行きのパトカーの中で警官に挟まれながら考えていた

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