秘密ゲーム
第2章
学校に着くと、

少し止まって、

後ろを振り向く。

すると、

渚はほかの男子と話していた。

私はあまり気にせず、

前を向き、教室までスタスタと歩き始めた。

教室に入ると、

まだ生徒は数人しか来ていなかった。

こんなにいないんだ。

凄いな。

少し新鮮な感じだった。

すると、同じクラスの優里が話しかけてきた。

「今日、夏ちゃん早いね!

どうしたの?」

「ちょっと、早く来てみたくてさ!

でも、あんまり早くも遅くても変わらないね。」

「そうかな?

早く来るとね、

誰もいない教室が凄く面白いんだよ!

あっ!でも1番に来ないと見れないけど!」

「そうなの?

どう面白いの?」

「それは秘密だよー!

自分で確かめてみないと!」

「じゃあ起きれたらもっと早く来てみようかな」

「でも、

いっつも私が1番だもん!」

と自慢げに優里が言った。

秘密…………か……………………

渚も同じ秘密を持ってたなんて。

「夏ちゃーん!夏ちゃーん!!」

「うわ!な……何?」

優里に耳元で叫ばれて、

驚いた。

「七海ちゃんが呼んでるよ!」

優里の指を指した方向には、

七海が手を振って、

待っていた。
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