秘密ゲーム
次の日。

「本当に会えるのかな…」

不安は消えずに次の日になってしまった。

リア凸の日はもう少し先だが、とても不安だ。

しかし、みんな年は近いらしく、みんな高校生だ。

なので、少しは気が楽になった。

でも、その言葉を信じてもいいのかも迷ったが、今まで共に戦ってきた仲間だ。嘘なんかつかないと思った。

リア凸はどんな風に接すればいいのかとか、どんな服を着ていこうとか、どんな人たちなんだろうなど、色々考えながら、学校へ登校した。

「おはよー!夏ー!」

学校につくと、隣のクラスで友達の七海に声をかけられた。

「おはよう!七海!」

「ねぇねぇ!体育祭の準備順調?私達全然進んでなくてさー…」

「私達はまぁまぁ進んでるよ。横断幕は今色塗り中だし、応援も進んでる。」

私らの学校では2学期が始まってから1ヶ月後くらいに体育祭がある。

その体育祭に向けての準備が行われている。

今は、2学期が始まって2週間ほどたった。

体育祭はとても楽しみだ。

体育祭では、クラスごとの応援合戦や、男子の騎馬戦、女子の綱引き、部活対抗リレーなどがある。

体育祭は大いに盛り上がる行事なので、すごく楽しみだ。

「夏のクラスはいいよねー…みんなで協力してやってるじゃん?私達のクラスはさ。男子が全然協力してくれなくて…特に、坂口とかさ!」

「坂口?」

「知らない?坂口 渚!身長高めで、スラッとしててさ!ちょっとくせっ毛でめっちゃ顔もいい方なんだけど、性格ブス!頭悪い!でもめっちゃ運動神経がいいただの猿だよ!」

七海がとてもイラつきながら言う。

坂口 渚のことは聞いたことがあった。

確か私の家の近くに『坂口』って苗字の人がいた気がするけど、そこかな?

最近親が離婚したらしく、父親の方にいるらしいが、その父親がとても頼りにならないらしい。

それが原因で性格もひねくれたとか。

まぁ顔はいい方だと私は思う。

でもそこまで悪いとは思わなかった。

「そいつが男子まとめて全然協力してくれないんだよ!」

「なるほど…事情は分かったから、落ち着こう?」

七海はとても怒っていた。そんなに酷いとは…。

「私、暇になったらちょっと手伝いに行こうか?」

「いいの?夏!ありがとう!」

七海は機嫌が良くなり、「じゃあよろしくね!」と言いながら自分の教室へと入っていった。
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