絶望のトビラ~光への道~
「……いらねぇなら、捨ててもいいよなぁ?」
「どうにもできますよ。元々こんな飯、捨てるはずのもんですから。」
2人目の男が口を出す。
すると真ん中にいた男がほとんど腐ったパンの欠片……
……僕のご飯を地面に捨てて足で踏み潰した。
「ははははっ!やりますねぇ親分!さすがっす!」
3人目の男も口を開いた。
「ふんっ。せっかく持ってきてやったのに食べねぇからだ。」
これで何回目だろうか。僕のこの牢屋には、こうした食べ物のゴミが大量に残っている。
……カビの匂いが充満していた。
「親分……早くこんなところでましょうよ。こいつと一緒にいたら俺らまで菌がうつりそうでっせ。」
「そうだな。こんな犯罪者、早く死ねばいいのに。」