恋ふうせん
日曜の午後。

久しぶりに智子と外食。

お天気もよく暖かい日差しが街を包んでいる。

「咲~!こっちこっち~!」

智子が前から手を振って走ってきた。

「智子!久しぶり!」

私も手を振って智子に走り寄る。

「咲、働き始めたんだって?なんか肌つやよくなったんとちゃうの?」

いたずらっぽく笑う智子の視線が、私の本心が見透かされているようで、思わずうつむいて苦笑いした。

智子とはいつも一緒にいくカフェがある。

学生時代から愛用しているカフェ。

ここのピザトーストが最高においしいのよね。

「久しぶりに食べよっか?」

私の提案に智子も即決。

熱々のピザトーストが私たちの前に運ばれてきた。
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