恋ふうせん
旦那の前に食事の支度を調えると、自分のお茶を持って、旦那の前に座る。

「ちょっと、食事の用意できたわよ。」

「・・・。」

「帰ってきてから機嫌が悪いけど何なのよ。」

旦那はようやく、私の方を向いた。

心なしか顔色が悪い。

「お前さ。」

そう言うと、ふうとため息を一つついた。

「まさかとは思うけど、若い男といちゃついたりしてないよな。」

一気に顔に血が上昇するのがわかった。
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