恋ふうせん
「今朝さ、マンションの入り口で加藤のおばさんから聞いたんだよ。」
「加藤さん?」
あ、このマンションの2階に住むおしゃべり好きなおばさんだ。
「ああ、加藤さんが、ご丁寧に教えてくれたんだよ。こないだの夕方、毬藻公園でお前と白井さんのご主人と親密な雰囲気だったのを見かけたってさ。」
加藤さんに見られた??
それって最も最悪な人間に見られてるじゃない。
まさか、あんな場面を誰かに見られていたなんて。
「なにそれ?」
動揺しながらも、できるだけ平静を装って言う。
「加藤さん?」
あ、このマンションの2階に住むおしゃべり好きなおばさんだ。
「ああ、加藤さんが、ご丁寧に教えてくれたんだよ。こないだの夕方、毬藻公園でお前と白井さんのご主人と親密な雰囲気だったのを見かけたってさ。」
加藤さんに見られた??
それって最も最悪な人間に見られてるじゃない。
まさか、あんな場面を誰かに見られていたなんて。
「なにそれ?」
動揺しながらも、できるだけ平静を装って言う。