恋ふうせん
「加藤さん?」
「いや、僕が白井さんに聞きたかったのはまさにその話に関係することでね。今日加藤さんから、君とうちの家内が毬藻公園で親密に歩いていたと聞いたんだよ。」
「親密?」
白井さんは、首をかしげながらお茶を少しすすった。
「ええ。2人でただ歩いているだけなら、まぁあり得る話で、白井さんのおっしゃられるような状況もあると思うんですが、加藤さんが言うには2人が手をつないで歩いていたとか、ね。いやー、僕もそんな話信用してませんが、あまりに加藤さんが確信めいた物言いをされたものですから。」
ははは、と笑っている旦那の目は鋭く白井さんを見つめていた。
「いや、僕が白井さんに聞きたかったのはまさにその話に関係することでね。今日加藤さんから、君とうちの家内が毬藻公園で親密に歩いていたと聞いたんだよ。」
「親密?」
白井さんは、首をかしげながらお茶を少しすすった。
「ええ。2人でただ歩いているだけなら、まぁあり得る話で、白井さんのおっしゃられるような状況もあると思うんですが、加藤さんが言うには2人が手をつないで歩いていたとか、ね。いやー、僕もそんな話信用してませんが、あまりに加藤さんが確信めいた物言いをされたものですから。」
ははは、と笑っている旦那の目は鋭く白井さんを見つめていた。