恋ふうせん
「このマンションを引き払った後は、娘と2人で北海道へ向かう予定です。元々、美由紀は僕の連れ子だったので、未知とは血がつながっていません。僕が引き取る方が自然な流れだったので。」
北海道へ?
「それは。大変でしたね。美由紀ちゃんが連れ子って、それも初耳で、僕もちょっと混乱していますが。」
「すみません。こんな個人的な事情を一気に話してしまって。」
「いや、それにしても北海道とは奇遇ですね。実は僕達も北海道の小樽に来月転勤で行くんですよ。」
「そうなんですか?僕らも小樽に行く予定です。以前働いていた職場があって、そこで雇ってもらえることになっているので。」
「初めての地なので、僕も妻も不安だったんですが、白井さんがいてくれるとなると、心強いなぁ。な、咲!」
ほんと、脳天気バカなんだから、うちの旦那は~。
心の中で苦笑しつつ、表面は笑顔でうなずいた。
北海道へ?
「それは。大変でしたね。美由紀ちゃんが連れ子って、それも初耳で、僕もちょっと混乱していますが。」
「すみません。こんな個人的な事情を一気に話してしまって。」
「いや、それにしても北海道とは奇遇ですね。実は僕達も北海道の小樽に来月転勤で行くんですよ。」
「そうなんですか?僕らも小樽に行く予定です。以前働いていた職場があって、そこで雇ってもらえることになっているので。」
「初めての地なので、僕も妻も不安だったんですが、白井さんがいてくれるとなると、心強いなぁ。な、咲!」
ほんと、脳天気バカなんだから、うちの旦那は~。
心の中で苦笑しつつ、表面は笑顔でうなずいた。