恋ふうせん
「大杉さんですか?」

「はい。」

「あのぉ・・・。白井未知さんとおっしゃる方が受付に来られてるんですが。」

え?!未知さん??

受付嬢は明らかに困った様子で、小声で「どうしましょう?」と聞いてきた。

未知さん、体調も優れないはずなのに、どうして?

でも、昨日は白井さんが私を助けにきてくれた。

私も未知さんとしっかり向きあって、もし白井さんに不利になるようなことがあれば助けてあげなくちゃ。

「あ、すぐにうかがいます!」

白井さんのために!なんて気合いが入ってるせいか、不安よりも妙にハイテンションな私。

こういう時って、いつも何かやらかすんだったっけ。
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