恋ふうせん
「どうなんだろう。」

もし、私がここで同じ気持ちだって言ってしまったら、本当にセーブが聞かなくなる。

今、私の中には、2人の私が存在しているみたい。

1人は、旦那や子ども達を愛する自分、もう1人は、白井さんを愛する自分。

その時、白井さんの深いため息が聞こえた。

「咲さんはずるい。いつも「わからない」とか「どうなんだろう」とか。うやむやな返答で逃げてる気がする。」
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