恋ふうせん
病院につくと、受付の前に旦那が見えた。

「え?どうしたの?」

「どうしたもこうしたもないよ!咲のお母さんが知らせてくれたんだ。お前が連絡つかないってさ。」

「あ。」

「何やってんだよ!」

「ごめん。」

私は素直に謝った。

「も、もういいよ。それより航太は?航太は大丈夫なのか?」

「うん。急性のぜんそくが発症したみたい。ストレスが原因じゃないかって。」

旦那はため息をつくと、私から目をそらして窓の方を見つめた。

何を考えてるんだろう。
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