恋ふうせん
そのまま、2人で航太の病室に入った。
「あ、お母さんとお父さん!」
入るやいなや、看護士さんとしゃべっていた航太が嬉しそうに顔を向けた。
「航太、大丈夫か!父さん心配で北海道から飛んできたぞ。」
旦那はそう言うと航太にかけよって抱きしめた。
「大丈夫だよー。息ができなかった時はびっくりしちゃったけどね。」
努めて明るくしゃべっている航太を見ていると、また泣けてきそうだった。
「お母さん、迎えにいけなくてごめんね。しんどかったね。」
私はなんとか涙を押し殺して、航太の手をにぎった。
「本当だよ!ずっと待ってたのに。でも、いいよ。今ここにいてくれるから!」
旦那はうなずきながら優しい目で私の方を見つめた。
「ありがとう。航太はえらいね。お母さんも航太に負けないようにしっかりしなくっちゃ!」
いつものように明るく笑った。
幸せだった。
心から安らげる場所がそこにあった。
誰にも悪びれることのない、全てから祝福される幸せが。
「あ、お母さんとお父さん!」
入るやいなや、看護士さんとしゃべっていた航太が嬉しそうに顔を向けた。
「航太、大丈夫か!父さん心配で北海道から飛んできたぞ。」
旦那はそう言うと航太にかけよって抱きしめた。
「大丈夫だよー。息ができなかった時はびっくりしちゃったけどね。」
努めて明るくしゃべっている航太を見ていると、また泣けてきそうだった。
「お母さん、迎えにいけなくてごめんね。しんどかったね。」
私はなんとか涙を押し殺して、航太の手をにぎった。
「本当だよ!ずっと待ってたのに。でも、いいよ。今ここにいてくれるから!」
旦那はうなずきながら優しい目で私の方を見つめた。
「ありがとう。航太はえらいね。お母さんも航太に負けないようにしっかりしなくっちゃ!」
いつものように明るく笑った。
幸せだった。
心から安らげる場所がそこにあった。
誰にも悪びれることのない、全てから祝福される幸せが。