恋ふうせん
「奥様、私が白井さんと同じ会社に勤めてることご存知なかったんですね。
余計な事お話しちゃってすみません。」
私はハンバーグを切り分ける手をとめて、頭を下げた。
上目ずかいで白井さんを見上げると、白井さんは目を伏せて何か考えているようだった。
そして、ふぅと軽くため息をついて、私の方に向き直った。
「いや、こちらこそご心配おかけして申し訳ありません。
仕事の話は極力家内には伝えないようにしていて、もちろん大杉さんのこともまた機会
を見計らって言おうと思ってたんです。
前にも話しましたが、うちの家内、結構神経質というか、とりわけ僕に関しては。」
白井さんは、前髪をかきあげると苦笑した。
余計な事お話しちゃってすみません。」
私はハンバーグを切り分ける手をとめて、頭を下げた。
上目ずかいで白井さんを見上げると、白井さんは目を伏せて何か考えているようだった。
そして、ふぅと軽くため息をついて、私の方に向き直った。
「いや、こちらこそご心配おかけして申し訳ありません。
仕事の話は極力家内には伝えないようにしていて、もちろん大杉さんのこともまた機会
を見計らって言おうと思ってたんです。
前にも話しましたが、うちの家内、結構神経質というか、とりわけ僕に関しては。」
白井さんは、前髪をかきあげると苦笑した。