恋ふうせん
そうか。

未知さんって、きっと旦那様にかなり入れ込んでるのね。

だから、少しでも心配かけるようなことを話すとやっかいなんだわ。

いるいる、そんな女の人。

私は全く逆のタイプだけどね。

ま、こんなに素敵な旦那様持ってたら話は別だけど。

「奥様もこんな素敵な旦那様がいたら、気が気じゃないんでしょうね、きっと。」

言ってしまってから、ハンバーグを切るのに気をとられて、

頭で考えていることをそのまま口に出てしまった!

またまた恥ずかしくなる。

も~、顔が熱い…。

白井さんも少し頬を赤らめて、頭をポリポリかく仕草をした。

「そうですか?素敵ですか?ありがとうございます。

そんなこと言ってくれるのって大杉さんくらいですよ。」

二人で顔を見合わせて笑った。

< 25 / 221 >

この作品をシェア

pagetop