恋ふうせん
あの日、小樽へ行くための飛行機。
旦那が寝坊して乗り遅れちゃって、ホテルに着いたのも夕暮れ時。
せっかく小樽の町を昼から楽しもうとあれやこれやと計画していた私には大ショックで、怒りがおさまらなかったのよね。
とりあえず、ホテルに着いたものの、旦那とは飛行機に乗ってから一切口聞いてなかった。
小樽の夜は、私一人で繰り出して満喫してやるわ!なんて心の中で叫んでいるような状態だったから。
そんな時に、こんな素敵なボーイさんがいても、そりゃ気づかないわ。
「その時の咲さん、ほっぺたが真っ赤っかだったんですよ。少しふくれっつらした顔が印象的で。きっと彼と喧嘩してるんだろうなーってすぐ思いました。」
「うわ、そんなとこ見られてたなんて恥ずかしい!まさに旦那と喧嘩中。」
白井さんと顔を見合わせて、笑った。
旦那が寝坊して乗り遅れちゃって、ホテルに着いたのも夕暮れ時。
せっかく小樽の町を昼から楽しもうとあれやこれやと計画していた私には大ショックで、怒りがおさまらなかったのよね。
とりあえず、ホテルに着いたものの、旦那とは飛行機に乗ってから一切口聞いてなかった。
小樽の夜は、私一人で繰り出して満喫してやるわ!なんて心の中で叫んでいるような状態だったから。
そんな時に、こんな素敵なボーイさんがいても、そりゃ気づかないわ。
「その時の咲さん、ほっぺたが真っ赤っかだったんですよ。少しふくれっつらした顔が印象的で。きっと彼と喧嘩してるんだろうなーってすぐ思いました。」
「うわ、そんなとこ見られてたなんて恥ずかしい!まさに旦那と喧嘩中。」
白井さんと顔を見合わせて、笑った。