恋ふうせん
ちぇっ。
心の中で舌打ちを一つ。
少しふらふらしながら、白井さんの背中をおいかけた。
事務所を出ると、白井さんはすぐに心配そうな顔で私の方を振り返り、よたよた歩く私の肩を支えてくれた。
「医務室まで歩けますか?」
「え、ええ。大丈夫です。すみません。」
白井さんが触れている私の肩先が熱い。
本当はしんどかったけど、白井さんの手をそっと肩からはずすと気丈に一人で先に歩き始めた。
医務室に入ると、保健師さんの机の上に「外出中」という札が置かれていた。
不謹慎にも、その「外出中」がありがたいと思ってしまう私。
狭い医務室には、私と白井さん二人だけ。
湿布の香りがほんのり部屋を充満しているけど、そんな空気が熱っぽい私の体には心地よかった。
心の中で舌打ちを一つ。
少しふらふらしながら、白井さんの背中をおいかけた。
事務所を出ると、白井さんはすぐに心配そうな顔で私の方を振り返り、よたよた歩く私の肩を支えてくれた。
「医務室まで歩けますか?」
「え、ええ。大丈夫です。すみません。」
白井さんが触れている私の肩先が熱い。
本当はしんどかったけど、白井さんの手をそっと肩からはずすと気丈に一人で先に歩き始めた。
医務室に入ると、保健師さんの机の上に「外出中」という札が置かれていた。
不謹慎にも、その「外出中」がありがたいと思ってしまう私。
狭い医務室には、私と白井さん二人だけ。
湿布の香りがほんのり部屋を充満しているけど、そんな空気が熱っぽい私の体には心地よかった。