恋ふうせん
「どうしたの?何が怖かったの?」
「…ママ」
美由紀ちゃんは、少しためらいながら蚊の鳴くような声でつぶやいた。
「ママ?」
思わず反復する。
美由紀ちゃんは、何も言わず「こくり」とうなずいた。
「ママがどうしたの?怒られちゃった?」
美由紀ちゃんの目にはまた涙があふれはじめた。
肩を揺らしながら、右手で一生懸命涙をぬぐう姿があまりにも辛くて、思わずぎゅっと
抱きしめた。
その途端、堰を切ったかのように美由紀ちゃんがわんわん泣き出した。
一体何があったの?落ち着くのを待って、美由紀ちゃんにもう一度聞いてみた。
「何があったの?よかったらおばちゃんに教えてくれる?」
できるだけ優しく。
「…ママ」
美由紀ちゃんは、少しためらいながら蚊の鳴くような声でつぶやいた。
「ママ?」
思わず反復する。
美由紀ちゃんは、何も言わず「こくり」とうなずいた。
「ママがどうしたの?怒られちゃった?」
美由紀ちゃんの目にはまた涙があふれはじめた。
肩を揺らしながら、右手で一生懸命涙をぬぐう姿があまりにも辛くて、思わずぎゅっと
抱きしめた。
その途端、堰を切ったかのように美由紀ちゃんがわんわん泣き出した。
一体何があったの?落ち着くのを待って、美由紀ちゃんにもう一度聞いてみた。
「何があったの?よかったらおばちゃんに教えてくれる?」
できるだけ優しく。