恋ふうせん
2章 変化
それからは、なんとも気合いの入る毎日。

子育てにあけくれていた頃にはほとんどしなかったお化粧をしっかりして、新しいストッキングをはいた。

子ども達を送り出した後は、出勤。

一仕事してまた夕方、幼稚園のお迎えをお願いしている実母の家に子ども達を迎えに行く。

なんて充実した日々!

忙しいのに、不思議と自分自身を振り返る心のゆとりができたような気がする。

そんな心のゆとりが、まさかこういう事態に発展していくとは。

その時は思いもしなかった。

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