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ーーーガラガラ……ドォン!

お風呂を上がったころ、雷の音はピークをむかえていた。
窓はガタガタ揺れ、雨が打ち付ける。

音のせいで寝れないなあ。
雷が止むまで待とう。

私が珈琲を入れていると、階段を降りてくる黒田の足音が聞こえる。

「あ、珈琲いれたんだけど飲む?もう寝るから要らない?」

「…飲む」

そう言うと思った。
4日も一緒にいたらだいたい黒田の行動も読める。

私はこの時間に黒田が珈琲を飲みにくるのをわかっていて、先回りした。
一緒に珈琲を飲みたかったから…。

「寝れなくなるよ?」

私は黒田の前に珈琲を差し出す。

「お前もな」

「お前じゃなくて、私には”和紗”って名前があるの!」

「お前はお前で充分だろ」

「…もう…っ」

黒田の前の椅子に座り、私は拗ねながら珈琲に口をつける。

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