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ーーーガシャン!!
大きな音が部屋中に響いた。
窓ガラスの破片が床に飛び散り、私と黒田の間を何がが横切る。
「きゃっ!」
私は突然の出来事に腰を抜かし、床に座り込む。
「下がれ!」
黒田が私に向けて大きな声を挙げる。
その通りに私は床を這いながら黒田の後ろへと下がる。
恐る恐る後ろを振り向くと、何がが壁にめり込んでいる。
これって、まさか…
「何?何が起こったの!?」
パニック状態の私に、黒田が窓の方を見つめながらぽつりと呟く。
「…やっと来たか」
黒い服に黒いヘルメットを被り、サングラスをかけた謎の男が4人、割れた窓から続々と入ってくる。
そして4人とも、私たちに拳銃を構えた。
「物騒な登場だな」
黒い男達のあとに、見覚えのあるスーツの男が革靴のまま部屋に足を踏み入れた。
私は目を見開いた。
そこにあったのは、生まれてから散々嫌と言うほど見てきた憎たらしい笑顔だった。
「久しぶりだな」
そう言ってスーツの男は笑う。
その笑顔に背筋が凍りつく。