突然パパになりまして
「うまっ……!」
不意についた言葉、意外……といえば失礼かもだけど、マジで美味い!
とても10分で調理した物とは思えない。
「美味いですよ柏木さ……ん……」
正座の姿勢でこちらをずっと見つめているが、表情が全く読み取れない。
まるで囚人に食事を与えている看守的な存在で『さっさと食事を済ませろ』と言われているようにも感じる……
一気に食べづらくなってしまった。
「食事が終えましたら説明して頂きます」
「は、はい……」
カチャカチャと皿の鳴る音となるべく抑えてはいるが俺の咀嚼音しか部屋に響き渡らない。
赤ん坊は起きてはいるものの、こういう時に限って声すらあげない。
シーンと静まり返った部屋……き、気まずすぎる。
「あ、あの……」
「はい」
「この唐揚げ美味しいです……ね」
たまらず話すきっかけを作ったまでは良かったものの、当の本人は細い一重の瞼を少し開き
「ありがとうございます」
……は、話が進まねぇ!
なんだよ、ちょっとはこう笑顔を期待してたのに笑顔どころか無表情すぎて話しかけたこっちが申し訳ない感じになってしまう。
不意についた言葉、意外……といえば失礼かもだけど、マジで美味い!
とても10分で調理した物とは思えない。
「美味いですよ柏木さ……ん……」
正座の姿勢でこちらをずっと見つめているが、表情が全く読み取れない。
まるで囚人に食事を与えている看守的な存在で『さっさと食事を済ませろ』と言われているようにも感じる……
一気に食べづらくなってしまった。
「食事が終えましたら説明して頂きます」
「は、はい……」
カチャカチャと皿の鳴る音となるべく抑えてはいるが俺の咀嚼音しか部屋に響き渡らない。
赤ん坊は起きてはいるものの、こういう時に限って声すらあげない。
シーンと静まり返った部屋……き、気まずすぎる。
「あ、あの……」
「はい」
「この唐揚げ美味しいです……ね」
たまらず話すきっかけを作ったまでは良かったものの、当の本人は細い一重の瞼を少し開き
「ありがとうございます」
……は、話が進まねぇ!
なんだよ、ちょっとはこう笑顔を期待してたのに笑顔どころか無表情すぎて話しかけたこっちが申し訳ない感じになってしまう。