突然パパになりまして
「前田さん、また間違ってますよ。これで何度目ですか?いい加減にしてください」
淡々と朝から注意され一回りは違う女性社員にぺこぺこ頭を下げる事が最早朝の通例行事になりつつある。
ちなみに前田さんは俺。
このメガネをかけ、黒髪のストレートロングでチビで如何にも人を寄せ付けない感じの女が……
「ちゃんと聞いてます?メモとってますよね?」
柏木美樹……
俺のもっとも苦手な相手で、仕事のミスを朝から30分かけてご丁寧に注意してくださる直属の上司。
半年前に前の仕事を辞め、40からの転職で入った仕事場がこざっぱりとした工場の事務仕事。
携帯の部品を作成する会社で繁忙期などは……って、そんな話はいいか。
「す、すみません、確認不足でした」
「確認不足が多すぎます。もう半年ですよ、いい加減これぐらい出来て貰わないと困ります」
「は、はい、す、すみません……」
もう一度言う。
俺はもう40の独身だ。
怒られてるのが俺、怒ってるのは今年30になるであろう柏木美樹という上司。
はは、ホント笑えねぇだろ?俺もそう思うよ。
淡々と朝から注意され一回りは違う女性社員にぺこぺこ頭を下げる事が最早朝の通例行事になりつつある。
ちなみに前田さんは俺。
このメガネをかけ、黒髪のストレートロングでチビで如何にも人を寄せ付けない感じの女が……
「ちゃんと聞いてます?メモとってますよね?」
柏木美樹……
俺のもっとも苦手な相手で、仕事のミスを朝から30分かけてご丁寧に注意してくださる直属の上司。
半年前に前の仕事を辞め、40からの転職で入った仕事場がこざっぱりとした工場の事務仕事。
携帯の部品を作成する会社で繁忙期などは……って、そんな話はいいか。
「す、すみません、確認不足でした」
「確認不足が多すぎます。もう半年ですよ、いい加減これぐらい出来て貰わないと困ります」
「は、はい、す、すみません……」
もう一度言う。
俺はもう40の独身だ。
怒られてるのが俺、怒ってるのは今年30になるであろう柏木美樹という上司。
はは、ホント笑えねぇだろ?俺もそう思うよ。