突然パパになりまして
どれほど時間が経っただろうか。
壁掛けの時計を見ても5分も経っていない。
事務所内にある監視カメラの映像を目でおっているものの、映し出されるのは店員が掃除など明日の準備をしているだけで、例の女性はどこにも映っていない。
といっても32カメラ、一気に確認出来るわけではないのでこちらに向かってるのかもしれないけど、なにか嫌な予感がする。
「来られませんねぇ……」
店内放送から30分が経過した。
その間に二度ほど呼び出しの放送が流れたが、結果がこの通り。
「ど、どうしましょう……」
と言われても困るだろうが、現状どうにもならない。
店長も監視カメラに目を配っているけど、押し黙ったまま答えは返ってこない。当然だろう。
「け、警察に連絡しましょうか」
正直これ以上の面倒事はごめんだ。
小さな命を何かのきっかけで、それこそ転んだ拍子に投げ飛ばしてしまうかもしれない。
それ以上にこの子に何か病気があっても対応しきれない。
30分の間に店長とこの子の母親が購入したものとバッグの中身を確認したが、赤ん坊の情報に繋がるようなものは何1つ見当たらなかった。
免許証、保険証、母子手帳……何もない。
「本当に貴方のお子様ではないのですか?」
「……は?」
短い沈黙の中、突拍子もない発言に本日二度目の変な声が出てしまった。
壁掛けの時計を見ても5分も経っていない。
事務所内にある監視カメラの映像を目でおっているものの、映し出されるのは店員が掃除など明日の準備をしているだけで、例の女性はどこにも映っていない。
といっても32カメラ、一気に確認出来るわけではないのでこちらに向かってるのかもしれないけど、なにか嫌な予感がする。
「来られませんねぇ……」
店内放送から30分が経過した。
その間に二度ほど呼び出しの放送が流れたが、結果がこの通り。
「ど、どうしましょう……」
と言われても困るだろうが、現状どうにもならない。
店長も監視カメラに目を配っているけど、押し黙ったまま答えは返ってこない。当然だろう。
「け、警察に連絡しましょうか」
正直これ以上の面倒事はごめんだ。
小さな命を何かのきっかけで、それこそ転んだ拍子に投げ飛ばしてしまうかもしれない。
それ以上にこの子に何か病気があっても対応しきれない。
30分の間に店長とこの子の母親が購入したものとバッグの中身を確認したが、赤ん坊の情報に繋がるようなものは何1つ見当たらなかった。
免許証、保険証、母子手帳……何もない。
「本当に貴方のお子様ではないのですか?」
「……は?」
短い沈黙の中、突拍子もない発言に本日二度目の変な声が出てしまった。