素直にバイバイが言えるまで
ーーだって私は龍吾より5歳も年上だよ
それは、私にとって、1番のプレッシャーだった。
ぼんやりしていると冷蔵庫の警告音がピーピーと鳴り、ハッとして思わず乱暴にドアを閉めてしまった。
私は仕方なく、ジャガイモを剥き始めることにした。
歳のことで気が引けていた。
だから、もしもこの先、たった今口にした『結婚』という未来が待っていることに期待しちゃったら?
何もかも上手くいかなくなったら?
ーー私はその悲しみを、どこにぶつけたらいいのかわからなくなっちゃうよ、きっと…
そう思うと、ジャガイモを剥いている段階で涙が出そうになった。
それは、私にとって、1番のプレッシャーだった。
ぼんやりしていると冷蔵庫の警告音がピーピーと鳴り、ハッとして思わず乱暴にドアを閉めてしまった。
私は仕方なく、ジャガイモを剥き始めることにした。
歳のことで気が引けていた。
だから、もしもこの先、たった今口にした『結婚』という未来が待っていることに期待しちゃったら?
何もかも上手くいかなくなったら?
ーー私はその悲しみを、どこにぶつけたらいいのかわからなくなっちゃうよ、きっと…
そう思うと、ジャガイモを剥いている段階で涙が出そうになった。