素直にバイバイが言えるまで
それでも、素直な気持ちで、ちゃんと泣いた日がある。
龍吾と付き合っているときに、高校時代の親友チエの結婚式があった。
チエとはクラスも部活も一緒で、帰る方向も同じなこともあって、すぐに親友になった子だったから、結婚の報告を受けたときは凄く嬉しかった。
しかも、めちゃくちゃ感動する結婚式で、何度も泣いた。
真っ白なウェディングドレスを着たチエが、泣きそうな顔してるくせに、何回も彼と微笑み合う姿を見ていたら、羨ましくって、
ーー自分にこんな現実はいつやって来るの?
って考えちゃって、それからだんだんチエの顔がユラユラ涙で滲んで見えなくなって、嬉しいのに悲しい涙まで流れていた。
そのせいで私は、二次会でお酒を飲み過ぎてしまったのだ。
龍吾と付き合っているときに、高校時代の親友チエの結婚式があった。
チエとはクラスも部活も一緒で、帰る方向も同じなこともあって、すぐに親友になった子だったから、結婚の報告を受けたときは凄く嬉しかった。
しかも、めちゃくちゃ感動する結婚式で、何度も泣いた。
真っ白なウェディングドレスを着たチエが、泣きそうな顔してるくせに、何回も彼と微笑み合う姿を見ていたら、羨ましくって、
ーー自分にこんな現実はいつやって来るの?
って考えちゃって、それからだんだんチエの顔がユラユラ涙で滲んで見えなくなって、嬉しいのに悲しい涙まで流れていた。
そのせいで私は、二次会でお酒を飲み過ぎてしまったのだ。