素直にバイバイが言えるまで
『あきらめたら終わりだぞ』


先生が励ましてくれたありきたりな言葉が、何度となくひねくれた私の気持ちを変えようとしてくれた。


ーー割り切ろう。


それで何を割り切ってきたというのだろう。


単純に自分をなだめているだけに過ぎなかった。


とにかくあの頃の私は、たった24時間後の明日という日にさえ、不安ばかり抱いていたのかもしれない。


自信がなくて、「何か」のせいにして、傷つくことを最初から回避しようとして空回りばかりしていた。


でもそれは、大きな間違いだった。


どれだけ反省しても、もう遅い…
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