また明日。
今までで一番長い文章。

一番、最後の文章だった。


「ありがとう、ございました」


僕は、彼女の母に返そうとする。

「持っていてあげて」

そう言われ、手が止まった。


「あの子も、あなたに持っていてほしいと思ってるわ。

それに、私持っていられる自信ないもの。


持っていたら、いつまで経っても子離れできないわ。


誰かにに見せるなりしてもいいから、持っていてほしいの。

お願い」


僕は彼女の日記帳を、受け取った。
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