ぴんく
その日の放課後、あたしと真璃子とその他3人は、駅前のカラオケ店に行った。


カラオケ店の暗い部屋のなかで声が響いた。

「は~い、次うちアユ歌う~♪」

真璃子があたしからマイクを取った。

「あ~!!ちょっと、てめぇ!!真璃子~!次あたしがaiko歌うんですけどっ!!!!」

あたしも真璃子からマイクを奪い返す。

「だって咲良さっきも歌ってたじゃんか~っ!!」
「でも、さっきはエブリだったもんっ!!」

「でも歌ったっしょ」

「うちは今aikoが歌いたいの!!」

というような低レベルな争いが繰り広げられる。
でも、あたしは真璃子が次に発した言葉にショックを受けた。

「そんな子供だから恋とか出来ないんぢゃね???」
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